真っ赤なお鼻といったらトナカイじゃなくてピエロを想像します。
夜はまだ涼しいねと、簡単には言えなくなってきそうに感じた夜。
夏の唯一好きなところは短いというところ。しかない。他は悪。絶対的な。
頭回らなくなるし。冬にどんなに寒かろうがコートを着て「さみぃ〜」ってやってたい人間だもんで。
潔く今年も最大風速で飛んでってください。
という文字をブログに綴っていくことの始まりを『筆を取る』というが、実際には筆はとっていなく、『キーボードの前に手を添える』でした。なんてださいのでしょう。
昔からキーボード、というかパソコンがなくてよかった。
アナログの良さ。日本語の良さ。といっても慣用句なんて実際そんなものか。
本物の火に油を注ぐなんて怖くてしたことないし、相手が盾を持ってないから突くこともできない。
アナログじゃない方が身のためかもしれない。
けど僕はお年玉はずっとあの小さい袋に千円を折り畳んで入れたいし、肩たきしてもらったら十円をポンと掌に乗せてにっこりしたいのです。
なんでもペイペイになっていくのは少し悲しいのです。
こういう話を淡々と文字に起こしている余裕があるのは、緊張感のある課題を二つ程終えたからです。
まず一つは、先日受けてきた資格の試験に自己採点で合格ライン取れていたことです。
合格しました。映像音響処理の肩書きは技術者と名乗れるようになりました。
勉学だけ身につけた卵です。いざ実践を目の前にしたらきっと何もできないでしょう。
それはいいとしてまた一つ夢に近づいたのです。
あれ?お前ってミュージシャンになりたかったんじゃないの?と思われるでしょう。
夢が変わったの?諦めたの?と思っている方。
んなわけないでしょうが。
音楽に対する考え方が変わっただけです。いや変わってもいなく枝分かれしたと言った方が正しいかもしれない。
人の夢や目標には大きく括った概念みたいなものがあってそれが一本の太い木。
その木が上に向かって成長するうえで、いろんな方向に伸びた目標からやり方や考え方の枝が枝分かれして生えていく。それをずっと続けていき俯瞰で離れて見るとなんといつの間に立派な大きな木。みたいな。
けれど一本であることは変わらないまま。みたいな。
人生ってそういうものだと思うのです。
だから決して諦めたりしていません。前にもこのブログに書きましたが、成功するまでやめないので失敗などないのです。一生音楽に携わりながら生きていきます。
さて二つ目は、緊張感のある楽曲提供を終えたことです。
詳しくはいいませんが、ありがたいことにきっかけがあり法人に対して楽曲提供をすることになりました。BGMです。
自分の中で楽曲作る上、特にBGMで大事にしているのは世界観。
曲を聴いただけで情景描写ができることが理想。
そのために必要なのはいわゆる理論。とくにスケール。
沖縄をイメージさせたかったら琉球音階を使用するし
アラビアンな雰囲気にしたかったらマカーム音階で作るし。
リズムもそう。わかりやすい所でいうとレゲー風にしたかったら基本裏ノリだよね。
などなど、他にも和音の並びやら音圧やらを言い出すとキリがないが山ほど手段はあるのです。
世の中の音楽には全部ロジックがあります。
分解できるんです。だから数学的なんです。
だから好きなんです。
だけど今回楽曲を制作する上でテーマにしたのが『裏切り』
お相手と話した時に言われたのが「白と黒を混ぜたらグレーになるのはわかるけどそれは面白くない」でした。
難しかったです。
けれど今回に限らず次の依頼に結びつけるにはインパクトを与えなきゃいけないと意気軒昇して制作しました。
それはもうはちゃめちゃ。
けれどくっっそかっこいい。完成した時、次もいけるなと思えるほど。
お相手のイメージがファンキーな人っていうイメージがあったのでスネアの位置を裏にしてファンク風のドラムした上に、ごりごりのドロップDのバッキングを。一見ハードロックのサウンドのセクションにはドラムのフィルを入れるのが一般的だが、あえてDJのスクラッチをぶち込む。ファンクの名残を残すためカッティングギターも弾いたけどキレのあるサウンドは合わなかったのでオートワウで紛らわし。シンセをがんがん鳴らし、入れようと決めてた声ネタを録音。裏切りまくった結果、
いいのができたよ。
理論と手段とか割と無視して作ったけど冷静に紐解くと案外分解できて結局数学でした。
お相手にも絶賛していただきもう一曲作っています。よかったよかった。
本当に音楽は楽しい。聴くのではなく作るのが。分解するのが楽しい。
ちゃんと音楽やってるよ俺だって。負けてなんかないよ。
感情表現を作っているようだけど、俺は音楽を作ってる。
僕らしく少しだけ棘を。
なんか長くなったな。音楽作らなきゃ。
僕と関わっている人は知っていると思うけど、僕はピエロになりたいのです。
また暇ができたらピエロの意味でも書きます。
さて、そろそろ筆を置きます。
あ、キーボードから手を離します。